【商業動態統計】3月は前年比5.3%の増加

通信家電は32.4%アップの大幅伸長に

経済産業省の「商業動態統計」の2025年3月分が公表された。
2025年3月の家電大型専門店販売額は4,802億円で、前年同月比5.3%の増加と5ヶ月連続のプラスになった。

商業動態統計 2025年3月

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比5.5%の減少、オーディオ家電が同4.6%の減少となったため、AV家電全体では同5.2%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同5.7%の増加となり、情報家電周辺機器が同4.3%の増加となったため、情報家電全体では同5.1%の増加となった。
「通信家電」は同32.4%の大きくアップして13ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同9.2%の減少と5ヶ月ぶりにマイナスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同8.8%の増加、調理家電が同1.5%の増加、家事家電が同0.5%の減少になったが、理美容家電は同3.1%の増加で、生活家電全体では同2.6%の増加になった。
「その他」は、住宅設備家電が同10.0%の増加、その他が同4.8%の増加であり、その他全体は同5.9%の増加となった。調査店は2,652店(前年同月比12店舗減少)。
3月は依然AV家電がマイナスだった一方、そのほかの商品は堅調さが続き、特に「通信家電」が好調な状況が続いている。

大画面テレビ 有機ELテレビ
大画面テレビへのシフトは進んでいるが販売額が伸びず

3月分の「商品構成比」は以下のとおり ( )は前月

AV家電10.2%(10.8%)
情報家電24.3%(22.3%)
通信家電12.3%(11.3%)
カメラ類2.6%(2.9%)
生活家電39.4%(40.2%)
その他11.1%(12.6%)

【参考情報(速報版より)】

ドラッグストア3月の販売額7,885億円(前年同月比7.4%増加)
ホームセンター3月の販売額2,773億円(前年同月比0.9%増加)
コンビニエンスストア 3月の販売額1兆1,041億円(前年同月比4.1%増加)
百貨店3月の販売額5,430億円(前年同月比3.2%減少)
スーパー3月の販売額1兆3,925億円(前年同月比5.3%増加)

出典元:経済産業省「商業動態統計」