【商業動態統計】23年3月は4.6%の減少

年度末の3月の販売額は低調に終わる

経済産業省の「商業動態統計」の2023年3月分が公表された。
2023年3月の家電大型専門店販売額は4,285億円で、前年同月比4.6%の減少と2ヶ月ぶりのマイナスになった。

商業動態統計 2023年3月
商品別はカメラ類とその他を除き減少

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比15.6%の減少、オーディオ家電が同9.2%の減少となったため、AV家電全体では同14.2%の減少となった。テレビを中心としたビジュアル家電は前年同月比80%台が2ヶ月続いており、かなり厳しい状況にあることが分かる。
「情報家電」は、情報家電本体が同1.1%の増加、情報家電周辺機器が同6.6%の減少となったため、情報家電全体では同2.0%の減少となった。
「通信家電」は同10.4%の減少と5ヶ月ぶりのマイナスとなり、「カメラ類」は同4.9%の増加となった。
「生活家電」は、季節家電が同7.9%の減少、調理家電が同3.8%の減少、家事家電が同2.5%の減少、理美容家電が同2.6%の増加となったため、生活家電全体では同3.7%の減少となった。
「その他」は、住宅設備家電が同0.4%の増加、その他が同1.6%の増加であり、その他全体は同1.3%の増加となった。調査店舗数は2,667店(前年同月より25店増加)。

3月分の「商品構成比」は以下のとおり。( )は前月

AV家電11.7%(11.9%)
情報家電25.7%(24.9%)
通信家電 9.8%(9.1%)
情報家電 2.6%( 2.5%)
生活家電 39.7%(40.3%)
その他10.4%(11.2%)
【参考情報】

3月分より速報版のみ各業種のまとめが公表されるようになったので、その内容に準じている。

ドラッグストア3月の販売額6,712億円(前年同月比7.8%増加)
ホームセンター3月の販売額2,679億円(前年同月比0.3%増加)
コンビニエンスストア3月の販売額1兆560億円(前年同月比6,0%増加)
百貨店3月の販売額5,117億円(前年同月比8.6%増加)
スーパー3月の販売額1兆2,557億円(前年同月比1.7%増加)


なお、今回の公表で年度単位の販売額動向もまとめられるが、2022年度の振り返りとして別記事でまとめる。

出典元:経済産業省「商業動態統計」