白物家電の出荷額は6.9%増加に

日本電機工業会(JEMA)は2024年4月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2024年4月度の国内出荷金額は1,942億円、前年同月比106.9%と4ヶ月ぶりのプラスとなった。

民生用電気機器国内出荷 金額動向 2024年4月

好調なエアコンが全体金額を後押し

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは621億円(同117.9%)と3ヶ月ぶりのプラスとなった。
冷蔵庫は296億円(同99.8%)と2ヶ月連続のマイナスになり、洗濯機は312億円(同95.2%)と10ヶ月連続のマイナスとなった。
JEMAによると洗濯機は前年を下回ったものの、4月としては過去2番目の出荷金額に。全国的な暑さ等によって好調に推移したエアコンも牽引し、民生用電気機器全体で前年同月を上回ったとしている。

【2024年4月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
69.0万台(前年同月比118.8%)で2ヶ月ぶりのプラスとなった。
4月は全国的に気温が高かったことや、早期試運転推奨などがあり、4月単月の過去平均55.7万台を上回った。
●冷蔵庫
24.4万台(同93.5%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。
「401L以上」の大型タイプは10.1万台(同102.8%)となり、2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●洗濯機
34.4万台(同95.9%)で10ヶ月連続のマイナスとなった。
洗濯乾燥機のうち「ドラム式」は8万台(同97.8%)となり、2ヶ月連続のマイナスとなった。
●掃除機
40.0万台(同112.1%)で3ヶ月連続のプラスとなった。
「スティックタイプ」は27.4万台(同117.9%)となり、3ヶ月連続のプラスとなった。軽量化や吸引力を強化した製品が消費者の支持を集めている。
●電子レンジ
27.4万台(同110.5%)で9ヶ月ぶりのプラスとなった。
「オーブンレンジ」は17.8万台(同121.2%)となり、2ヶ月連続のプラスとなった。
●ジャー炊飯器
41.4万台(同106.9%)で7ヶ月ぶりのプラスとなった。
「IH式」は28.4万台(同107.2%)となり、6ヶ月ぶりのプラスとなった。
●IHクッキングヒーター
5.0万台(同91.8%)で13ヶ月連続のマイナスになった。
「2口以上ビルトイン型」は4.7万台(同90.4%)となり、13ヶ月連続のマイナスとなった。
●その他
4月の出荷台数で前年同月比プラスになったのは「トースター」(100.4%)、「ジャーポット」(103.2%)、「電気アイロン」(110.2%)、「ヘアドライヤー」(100.6%)、電気カーペット(204.7%)、加湿器(210.5%)、扇風機(103.2%)、「電気温水器」(104.7%)だった。

出典元:日本電機工業会