【商業動態統計】7月は季節家電不振で前年比4.8%の減少

季節家電は需要前倒しの反動で大幅ダウン

経済産業省の「商業動態統計」の2025年7月分が公表された。
2025年7月の家電大型専門店販売額は4,320億円で、前年同月比4.8%の減少と9ヶ月ぶりのマイナスになった。

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比15.2%の減少、オーディオ家電が同7.4%の減少となったため、AV家電全体では同13.4%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同21.0%の増加となり、情報家電周辺機器が同2.6%の増加となったため、情報家電全体では同12.3%の増加となった。
「通信家電」は同15.3%の増加と依然として好調で17ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同14.3%の減少と5ヶ月連続のマイナスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同17.0%の減少と大幅ダウン、調理家電が同6.5%の減少、家事家電が同7.5%の減少、理美容家電は同6.1%の減少となったため、生活家電全体では同11.3%の減少になった。
「その他」は、住宅設備家電が同5.5%の減少、その他が同2.4%の増加だったため、その他全体は同0.9%の増加となった。調査店は2,645店(前年同月比25店舗減少)。
7月は情報家電全体が2ケタプラスになったほか通信家電も依然好調だったが、生活家電の中でも季節家電が猛暑の中でも「需要の前倒し」の影響で大きく減少し、生活家電全体も苦戦したため、前年割れとなった。

エアコン売場

7月分販売額の「商品構成比」は以下のとおり ( )は前月

AV家電10.1%(9.6%)
情報家電18.4%(19.7%)
通信家電7.9%(7.5%)
カメラ類2.7%(2.4%)
生活家電48.9%(49.2%)
その他 11.9%(11.6%)

【参考情報】

ドラッグストア7月の販売額8,236億円(前年同月比5.7%増加)
ホームセンター 7月の販売額3,006億円(前年同月比1.0%増加)
コンビニエンスストア7月の販売額1兆1,900億円(前年同月比3.6%増加)
百貨店7月の販売額5,127億円(前年同月比6.6%減少)
スーパー7月の販売額1兆4,132億円(前年同月比4.9%増加)

出典元:経済産業省「商業動態統計」