【商業動態統計】8月は前年比5.4%の増加と再びプラスに
「情報家電」「通信家電」の伸長が下支えに
経済産業省の「商業動態統計」の2025年8月分が公表された。
2025年8月の家電大型専門店販売額は4,099億円で、前年同月比5.4%の増加と2ヶ月ぶりのプラスになった。

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比1.1%の減少、オーディオ家電が同0.4%の減少となったため、AV家電全体では同0.9%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同30.9%の増加となり、情報家電周辺機器が同5.2%の増加となったため、情報家電全体では同18.8%の増加となった。
「通信家電」は同18.1%の増加と依然として好調で18ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同22.3%の増加と6ヶ月ぶりのプラスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同1.6%の減少、調理家電が同1.6%の減少、家事家電が同0.4%の減少、理美容家電は同7.7%の増加となったため、生活家電全体では同0.4%の減少になった。
「その他」は、住宅設備家電が同1.3%の減少、その他が同1.9%の増加だったため、その他全体は同1.3%の増加となった。調査店は2,648店。
前月は生活家電の中でも季節家電が猛暑の中でも「需要の前倒し」の影響で大きく減少し、生活家電全体も苦戦したため全体の販売額がマイナスとなったが、8月はパソコンの買い替え需要が伸長していることで「情報家電」が依然として好調さが続き、「通信家電」も需要が伸び、AV家電や生活家電のマイナスをカバーしたことで、再びプラスに転じた。

【参考情報】
ドラッグストア | 8月の販売額8,090億円(前年同月比2.3%増加) |
ホームセンター | 8月の販売額2,880億円(前年同月比3.5%減少) |
コンビニエンスストア | 8月の販売額1兆1,845億円(前年同月比3.3%増加) |
百貨店 | 8月の販売額4,541億円(前年同月比2.4%増加) |
スーパー | 8月の販売額1兆4,736億円(前年同月比3.6%増加) |
出典元:経済産業省「商業動態統計」