【商業動態統計】6月は前年比5.6%の増加

情報家電と季節家電が全体をけん引

経済産業省の「商業動態統計」の2025年6月分が公表された。
2025年6月の家電大型専門店販売額は4,261億円で、前年同月比5.6%の増加と8ヶ月連続のプラスになった。

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比8.8%の減少、オーディオ家電が同7.3%の減少となったため、AV家電全体では同8.4%の減少となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同31.8%の増加となり、情報家電周辺機器が同7.4%の増加となったため、情報家電全体では同20.6%の増加となった。
「通信家電」は同11.4%の増加と依然として好調で16ヶ月連続のプラスとなり、「カメラ類」は同11.0%の減少と4ヶ月連続のマイナスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同14.5%の増加、調理家電が同1.7%の減少、家事家電が同4.4%の減少、理美容家電は同5.4%の減少で、生活家電全体では同3.9%の増加になった。
「その他」は、住宅設備家電が同0.1%の減少だったが、その他が同5.5%の増加だったため、その他全体は同4.5%の増加となった。調査店は2,652店(前年同月比16店舗減少)。
6月は情報家電全体が大幅に2ケタプラスになったほか、生活家電の中でも猛暑の影響で季節家電が増加したのがけん引して、前年比で販売額は順調に伸びたといえるだろう。
ただ、既に別記事で取り上げたように7月は月次売上速報を公表している家電量販店が、軒並み6月までの「需要の先食い」の反動を受けて前年同月比でマイナスになった。商業動態統計でどのような結果が出るのか注目される。

6月分販売額の「商品構成比」は以下のとおり ( )は前月

AV家電9.6%(10.2%)
情報家電19.7%(19.1%)
通信家電7.5%(9.9%)
カメラ類2.4%(3.0%)
生活家電49.2%(45.3%)
その他11.6%(12.5%)

【参考情報(速報版より)】

ドラッグストア6月の販売額7,984億円(前年同月比6.5%増加)
ホームセンター6月の販売額2,955億円(前年同月比2.3%増加)
コンビニエンスストア6月の販売額1兆1,211億円(前年同月比5.1%増加)
百貨店6月の販売額5,054億円(前年同月比8.0%減少)
スーパー6月の販売額1兆3,766億円(前年同月比4.8%増加)

出典元:経済産業省「商業動態統計」