8月の白物家電出荷額は2ヶ月連続マイナス
日本電機工業会(JEMA)は2025年8月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
8月度の国内出荷金額は1,759億円、前年同月比90.7%と2ヶ月連続のマイナスとなった。

エアコンをはじめ大型白物家電が低迷
製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは524億円(同85.6%)と5 ヶ月ぶりのマイナスになった。冷蔵庫は303億円(同82.4%)と2ヶ月連続のマイナスに、洗濯機は275億円(同98.4%)と2ヶ月連続のマイナスとなった。
JEMAによると、4月以来全体をけん引してきたエアコンをはじめ、主要製品の多くが前年比マイナスとなったため、民生用電気機器全体で前年同月を下回った。冷蔵庫は統計データのある1986年以降で、8月単月として過去最低の出荷金額となったとしている。

【2025年8月度の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
66.0万台(前年同月比91.8%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。
8月単月の過去10年平均の76.6万台を大幅に下回った。
●冷蔵庫
29.4万台(同97.1%)で5カ月ぶりのマイナスとなった。
統計データのある1986年以降で8月単月として過去最低の出荷台数となった。
「401L以上」の大型タイプは11.1万台(同87.5%)となり、2ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
30.5万台(同98.8%)で3か月ぶりのマイナスとなった。
「ドラム式洗濯乾燥機」は7.8万台(同109.4%)で、2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●掃除機
41.0万台(同102.5%)で3か月ぶりのプラスとなった。
「スティックタイプ(縦型)」は29.6万台(同111.8%)となり、2ヶ月連続のプラスとなった。
●電子レンジ
23.4万台(同100.5%)で2ヶ月連続のプラスとなった。
「単機能レンジ」は8.4万台(同121.6%)となり8ヶ月連続のプラスになった。
●ジャー炊飯器
31.6万台(同91.0%)で5カ月ぶりのマイナスとなった。
「IH式」は23.2万台(同89.7%)で、5カ月ぶりのマイナスとなった。
●IHクッキングヒーター
4.5万台(同98.9%)で2ヶ月連続のマイナスになった。
「2口以上ビルトイン型」は4.4万台(同100.7%)となり2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●その他
上記以外で8月度の出荷台数で前年同月比よりプラスになったのは、「電気アイロン」(109.4%)などだった。
出典元:日本電機工業会