白物家電の25年度上期出荷額は前年比3.5%プラス
エアコン好調が全体をけん引し前年を上回る
日本電機工業会(JEMA)は2025年度上期(4~9月)の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2025年度上期合計の国内出荷金額は1兆3,911億円、前年同期比103.5%となった。

JEMAによると、全国的な暑さ等によりエアコンの出荷が好調だったほか、電気シェーバーや空気清浄機、食器洗い乾燥機なども好調に推移し、民生用電気機器全体では前年同期を上回った。上期としては1991年に次ぐ過去2番目の出荷金額になったとしている。

【2025年度上期の主要製品の国内出荷台数】
●ルームエアコン
583.6万台(前年同期比104.3%)となった。
4月~6月に全国的な暑さや早期試運転推奨の効果もあって出荷が好調だったことで、前年同期を上回った。
●冷蔵庫
182.1万台(同115.1%)で前年同期を上回った。
「401L以上」の大型クラスは、前年同期を下回った。
●洗濯機
200.5万台(同102.3%)で前年同期を上回った。
「ドラム式洗濯乾燥機」も前年同期を上回った。洗濯乾燥機に占めるドラム式の構成比は9割を超えた。
●掃除機
241.8万台(同99.4%)で前年同期を下回った。
「スティックタイプ(縦型)」が掃除機全体の約7割を占めている。
●電子レンジ
147.5万台(同102.3%)で前年同期を上回った。
単機能レンジが好調だった。
●ジャー炊飯器
206.0万台(同98.9%)と前年同期を下回った。
「令和の米騒動」や政府備蓄米の放出が話題となり、新米でなくてもおいしく炊ける高機能製品への注目は高まった。
●IHクッキングヒーター
29.9万台(同100.0%)で前年同期並みになった。
IHクッキングヒーターの95%以上が「2口ビルトイン型」になっている。
●その他
その他で2025年度上期合計でプラスになったのは「空気清浄機」(前年同期比109.9%)、食器洗い乾燥機(同104.3%)、「電気シェーバー」(同105.3%)などだった。
出典元:日本電機工業会