映像機器マイナス続くが若干回復か

電子情報技術産業会(JEITA) は2023年6月度の民生用電子機器の出荷実績を発表した。
6月度の民生用電子機器の国内出荷金額は970億円で、前年同月比91.4%と4ヶ月連続のマイナスとなった。部門別では映像機器が497億円で、同94.9%と2ヶ月連続のマイナスながら、若干持ち直している。ただし、家電量販店の販売は依然として低迷しており、出荷と販売のギャップが大きいようだ。オーディオ関連機器は57億円(同82.1%)、カーAVC機器は416億円(同88.9%)となった。

JEITA 民生用電子機器出荷金額の推移 2023年6月

製品別の動向では、薄型テレビが39.6万台(前年同月比94.9%)で、9ヶ月連続のマイナスとなった。
4K(対応)テレビは24.9万台(同101.9%)で薄型テレビに占める割合は62.9%となった。4K(対応)テレビの出荷金額は348億円で、薄型テレビの出荷金額403億円に占める割合は86.5%となった。
サイズ別の構成比は29型以下が7.8%、30~39型が16.3%、40~49型が30.7%、50型以上が45.3%となった。
有機ELテレビの出荷台数は5.3万台(同78.6%)、出荷金額は115億円となった。
新4K8K衛星放送対応テレビの出荷台数は26.4万台(同100.2%)で、出荷台数は薄型テレビ全体の66.6%に、出荷金額では87.0%となった。発売開始からの累計出荷台数は1,212.0万台となった。
新4K8K衛星放送対応レコーダーの出荷台数は2.6万台(同96.3%)で、発売開始からの累計出荷台数は172.4万台となった。

テレビの出荷台数は引き続き低迷気味
大画面テレビの出荷は若干回復傾向にあるが予断を許さない状況にある

その他の主な製品の6月度出荷台数は以下のとおり。
●BDレコーダー/プレーヤーは9.8万台(前年同月比68.5%)
●デジタルビデオカメラは0.8万台(同48.7%)
●システムオーディオは7.0万台(同82.4%)
●スピーカーシステムは4.5万台(同79.4%)
●ラジオ受信機は5.5万台(同110.4%)
●ステレオヘッドホンは33.2万台(同67.0%)

出典元:電子情報技術産業会