白物家電の出荷額は前年比1.4%増加

製品単価の上昇が出荷額を押し上げ

日本電機工業会(JEMA)は2023年11月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2023年11月度の国内出荷金額は2,024億円、前年同月比101.4%と2ヶ月ぶりのプラスとなった。

民生用電気機器 国内出荷金額動向 2023年11月

エアコンは依然好調、冷蔵庫や洗濯機はマイナスに

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは488億円(同119.1%)と3ヶ月連続のプラスとなった。
冷蔵庫は323億円(同97.6%)と2ヶ月連続のマイナス、洗濯機は323億円(同95.6%)と5ヶ月連続のマイナスとなった。
JEMAによると、民生用電気機器全体では製品価格の上昇が出荷金額を押し上げて前年同月を上回った。掃除機は11月単月として過去最高の出荷金額となったとしている。

白物家電

【2023年11月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
48.5万台(前年同月比114.5%)で3ヶ月連続のプラスとなった。11月単月の過去10年平均の43.7万台を上回った。販売は10月にいったん落ち着いたものの、暖冬傾向と言われる中で11月は気温の低下もあり、11月は全般的に前年同月より堅調に推移した。
●冷蔵庫
24.4万台(同94.1%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。401L以上の大型クラスは13.0万台(同95.0%)と2ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
33.1万台(同99.5%)で5ヶ月連続のマイナスとなった。「洗濯乾燥機」は9.1万台(同99.3%)と5ヶ月連続のマイナスに。そのうち「ドラム式」は7.6万台(同104.0%)と2ヶ月ぶりのプラスとなった。
●掃除機
53.0万台(同93.0%)で9ヶ月連続のマイナスとなった。「スティック」タイプは35.8万台(同96.5%)で、2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●電子レンジ
26.3万台(同86.3%)で4ヶ月連続のマイナスとなった。「オーブンレンジ」はマイナスになったが、「単機能レンジ」は9.4万台(同105.0%)となり、4ヶ月ぶりのプラスとなった。
●ジャー炊飯器
38.1万台(同85.4%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。「IH」方式は28.3万台(同81.3%)となり、3ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●IHクッキングヒーター
5.2万台(同80.7%)で8ヶ月連続のマイナスになった。「2口以上ビルトイン」タイプは5.0万台(同80.7%)で、8ヶ月連続のマイナスとなった。
●その他
製品別出荷台数では前年同月比でマイナスになっているものがほとんどだが、空気清浄機は19.0万台で前年同月比100.9%、除湿機は3.0万台で同136.9%となっている。

出典元:日本電機工業会