【商業動態統計】3月は前年比6.3%の増加

経済産業省の「商業動態統計」の2024年3月分確報が公表された。
2024年3月の家電大型専門店販売額は4,563億円で、前年同月比6.3%の増加と4ヶ月ぶりのプラスになった。

商業動態統計 2024年3月

久しぶりに各商品で前年比プラスに

商品別に見ると、「AV家電」はビジュアル家電が前年同月比1.1%の増加、オーディオ家電が同10.3%の増加となったため、AV家電全体では同3.3%の増加となった。
「情報家電」は、情報家電本体が同1.7%の増加となり、情報家電周辺機器が同0.8%の減少となったため、情報家電全体では同0.8%の増加となった。
「通信家電」は同4.5%の増加と3ヶ月ぶりのプラスとなり、「カメラ類」は同25.4%の増加と4ヶ月連続のプラスとなった。
「生活家電」は、季節家電が同15.8%の増加、調理家電が同6.4%の増加、家事家電が同3.9%の増加、理美容家電が同16.0%の増加となったことで、生活家電全体では同8.4%と増加になった。
「その他」は、住宅設備家電が同9.5%の増加、その他が同12.9%の増加であり、その他全体は同12.2%の増加となった。調査店舗数は2,664店(前年同月より3店減少)。
既に発表されている家電量販店各社の月次売上速報どおり、3月は全体的に販売額が伸び、低迷が続いていた「AV家電」が前年同月比でプラスになったのは実に2021年4月以来だった。押し上げ要因になったのは「生活家電」のプラスで、特に例年以上に高温な状態が続いたことで、季節家電の前倒し的な需要が伸びたと考えられる。

気温の低下でエアコン販売が好調

3月分の「商品構成比」は以下のとおり ( )は前月

AV家電 11.4%(12.1%)
情報家電24.3%(22.6%)
通信家電 9.8%(9.0%)
カメラ類3.1%(3.0%)
生活家電40.4%(40.9%)
その他 11.0%(12.5%)

【参考情報(速報版より)】

ドラッグストア3月の販売額7,302億円(前年同月比8.7%増加)
ホームセンター3月の販売額2,747億円(前年同月比2.5%増加)
コンビニエンスストア3月の販売額1兆603億円(前年同月比0.4%増加)
百貨店3月の販売額5,605億円(前年同月比9.5%増加)
スーパー3月の販売額1兆3,271億円(前年同月比5.7%増加)

出典元:経済産業省「商業動態統計」