白物家電の出荷額は2ヶ月連続マイナスに

日本電機工業会(JEMA)は2023年8月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2023年8月度の国内出荷金額は1,972億円、前年同月比93.8%と2ヶ月連続のマイナスとなった。

民生用電気機器 国内出荷金額動向 2023年8月

エアコンの販売は増加ながらも出荷減

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは618億円(同95.9%)と3ヶ月連続のマイナスとなった。7月に引き続き記録的な猛暑が続いたものの、6月までの販売不振による流通在庫が販売に回ったことで、出荷と販売のギャップが大きかったと推察される。
冷蔵庫は415億円(同100.4%)と7ヶ月ぶりのプラスとなったものの、洗濯機は289億円(同84.9%)と2ヶ月連続のマイナスとなった。
JEMAによると、民生用電気機器全体では、製品価格の上昇による消費者マインドの冷え込みや、外出機会の増加による外向き消費が優先されたことにより、前年同月を下回ったとしている。

白物家電 冷蔵庫

【2023年8月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
72.1万台(前年同月比93.8%)で3ヶ月連続のマイナスとなった。前年は早めに気温の高い日が続いたものの、8月は気温が上がらず需要が伸びなかったが、猛暑ながらその対比としても台数が伸びなかった。
●冷蔵庫
32.7万台(同96.9%)で10ヶ月連続のマイナスとなった。「401L以上」の大型クラスは14.8万台(同97.3%)で、9ヶ月連続のマイナスとなった。
●洗濯機
31.4万台(同85.2%)で2ヶ月連続のマイナスとなった。ドラム式が約8割を占めている洗濯乾燥機は8.3万台(同72.3%)となり、2ヶ月連続のマイナスとなった。
●掃除機
41.5万台(同88.7%)で6ヶ月連続のマイナスとなった。
●電子レンジ
20.1万台(同70.5%)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。そのうち「オーブンレンジ」は13.2万台(同64.6%)となり、3ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●ジャー炊飯器
30.1万台(同86.9%)で9ヶ月連続のマイナスになった。全体の約7割強が「IH方式」で占めている。
●IHクッキングヒーター
4.1万台(同78.7%)で5ヶ月連続のマイナスになった。「2口以上ビルトイン型」は3.9万台(同78.9%)で、5ヶ月連続のマイナスとなった。

出典元:日本電機工業会