テレビの出荷台数は若干持ち直し傾向に

映像機器の出荷額は11.3%減少

電子情報技術産業会(JEITA) は2023年10月度の民生用電子機器の出荷実績を発表した。
10月度の民生用電子機器の国内出荷金額は870億円で、前年同月比89.1%と8ヶ月連続のマイナスとなった。部門別では映像機器が373億円で、同88.7%と6ヶ月連続のマイナス。オーディオ関連機器は55億円(同113.1%)と3ヶ月連続のプラス、カーAVC機器は442億円(同87.2%)となった。

民生用電子機器 国内出荷金額推移 2023年10月

大画面が伸びテレビ出荷台数はほぼ前年並み

製品別の動向では、薄型テレビが33.4万台(前年同月比99.4%)で、13ヶ月連続のマイナスになったが、50型以上の大画面クラスはプラスになっており、前年同月比ではかなり持ち直してきた。
4K(対応)テレビは18.4万台(同96.8%)で薄型テレビに占める割合は55.0%となった。4K(対応)テレビの出荷金額は265億円で、薄型テレビの出荷金額321億円に占める割合は82.5%となった。
サイズ別の構成比は29型以下が7.0%、30~39型が20.0%、40~49型が26.7%、50型以上が43.1%となった。
有機ELテレビの出荷台数は4.1万台(同97.5%)、出荷金額は89億円となった。
新4K8K衛星放送対応テレビの出荷台数は19.9万台(同101.4%)で、出荷台数は薄型テレビ全体の59.7%に、出荷金額では83.6%となった。発売開始からの累計出荷台数は1,291.2万台となった。
新4K8K衛星放送対応レコーダーの出荷台数は1.5万台(同52.0%)で、発売開始からの累計出荷台数は178.3万台となった。

大画面テレビ 有機ELテレビ

その他の主な製品の10月度出荷台数は以下のとおり。

●BDレコーダー/プレーヤーは8.9万台(前年同月比75.5%)
●デジタルビデオカメラは1.4万台(同59.8%)
●システムオーディオは6.9万台(同99.0%)
●スピーカーシステムは3.9万台(同74.3%)
●ラジオ受信機は5.7万台(同91.5%)
●ステレオヘッドホンは30.8万台(同79.5%)

出典元:電子情報技術産業会