白物家電の出荷額は前年比8.0%減少

販売は堅調でも白物家電の出荷は振るわず

日本電機工業会(JEMA)は2023年10月度の民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。
2023年10月度の国内出荷金額は1,680億円、前年同月比92.0%と2ヶ月ぶりのマイナスとなった。

民生用電気機器国内出荷 金額動向 2023年10月

エアコンは前年プラスながら冷蔵庫と洗濯機はマイナス

製品別の国内出荷金額を見ると、エアコンは348億円(同105.9%)と2ヶ月連続のプラスとなった。
冷蔵庫は266億円(同83.1%)と3ヶ月ぶりのマイナス、洗濯機は281億円(同81.6%)4ヶ月連続のマイナスとなった。
JEMAによると、民生用電気機器全体では物価高の影響で消費者マインドが冷え込んでいること、外出機会の増加によるサービス消費へのシフトが継続しており、前年同月下回った。ただし、製品価格の上昇により、10月単月の10年平均1,549億円より上回る結果となったとしている。

エアコン出荷額は堅調

【2023年10月度の主要製品の国内出荷台数】

●ルームエアコン
38.9万台(前年同月比109.3%)で2ヶ月連続のプラスとなった。7、8月は記録的猛暑によって販売が伸長しながら流通在庫が多かったことで出荷の伸びに反映されなかったが、9月以降は前年同月を上回る出荷台数となった。
●冷蔵庫
22.2万台(同84.5%)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。401L以上の大型クラスは9.7万台(同84.2%)と2ヶ月ぶりのマイナスとなった。
●洗濯機
30.9万台(同88.3%)で4ヶ月連続のマイナスとなった。「洗濯乾燥機」は7.2万台(同76.9%)と4ヶ月連続のマイナスに。そのうち「ドラム式」が約85%を占めている。
●掃除機
44.2万台(同96.7%)で8ヶ月連続のマイナスとなった。「スティック」タイプは29.8万台(同101.2%)で、8ヶ月ぶりのプラスとなった。
●電子レンジ
22.9万台(同75.3%)で3ヶ月連続のマイナスとなった。「オーブンレンジ」は14.1万台(同66.3%)となり、3ヶ月連続のマイナスとなった。
●ジャー炊飯器
39.3万台(同98.8%)で2ヶ月ぶりのマイナスとなった。「IH」方式は29.7万台(同101.1%)となり、2ヶ月連続のプラスとなった。
●IHクッキングヒーター
4.8万台(同75.6%)で7ヶ月連続のマイナスになった。「2口以上ビルトイン」タイプは4.6万台(同75.0%)で、7ヶ月連続のマイナスとなった。

出典元:日本電機工業会