テレビ復調気味ながら映像機器は伸び悩む

映像機器の出荷額は前年比23.1%減

電子情報技術産業会(JEITA) は2024年2月度の民生用電子機器の出荷実績を発表した。
2月度の民生用電子機器の国内出荷金額は782億円で、前年同月比76.9%と12ヶ月連続のマイナスとなった。
部門別では映像機器が362億円で、同99.0%と10ヶ月連続のマイナスになった。オーディオ関連機器は46億円(同99.1%)と2ヶ月連続のマイナスになった。カーAVC機器は373億円(同61.8%)となった。

民生用電子機器 国内出荷金額の推移 2024年2月

製品別の動向では、薄型テレビが34.8万台(前年同月比100.5%)で、実に17ヶ月ぶりのプラスになった。
4K(対応)テレビは16.7万台(同99.1%)で薄型テレビに占める割合は47.9%となった。4K(対応)テレビの出荷金額は234億円で、薄型テレビの出荷金額298億円に占める割合は78.4%となった。
サイズ別の構成比は29型以下が11.1%、30~39型が24.2%、40~49型が27.4%、50型以上が37.3%となった。
有機ELテレビの出荷台数は3.5万台(同93.0%)、出荷金額は74億円となった。
新4K8K衛星放送対応テレビの出荷台数は18.3万台(同104.7%)で、出荷台数は薄型テレビ全体の52.7%に、出荷金額では79.9%となった。発売開始からの累計出荷台数は1,385.5万台となった。
新4K8K衛星放送対応レコーダーの出荷台数は1.4万台(同80.6%)で、発売開始からの累計出荷台数は189.6万台となった。

テレビの出荷台数は久しぶりにプラス
テレビ出荷台数は久しぶりにプラスに転じた

その他の主な製品の2月度出荷台数は以下のとおり。
●BDレコーダー/プレーヤーは7.9万台(前年同月比89.2%)
●システムオーディオは5.9万台(同92.1%)
●スピーカーシステムは3.3万台(同74.9%)
●ラジオ受信機は5.6万台(同117.9%)
●ステレオヘッドホンは26.3万台(同83.4%)

出典元:電子情報技術産業会