テレビの出荷台数は6ヶ月連続前年割れ

電子情報技術産業会(JEITA) は2023年3月度の民生用電子機器の出荷実績を発表した。
3月度の民生用電子機器の国内出荷金額は1,177億円で、前年同月比93.8%と2ヶ月ぶりのマイナスとなった。部門別では映像機器が404億円で、同76.7%となり4ヶ月連続のマイナスになった。オーディオ関連機器は54億円(同80.0%)、カーAVC機器は719億円(同108.8%)となった。

JEITA 国内電子機器出荷金額の推移 2023年3月
民生用電子機器 国内出荷金額の推移 2023年3月
■AV機器の出荷は低迷が続く

製品別の動向では、薄型テレビが39.6万台(前年同月比80.4%)で、6ヶ月連続のマイナスとなった。
4K(対応)テレビは19.9万台(同79.0%)で薄型テレビに占める割合は50.2%となった。4K(対応)テレビの出荷金額は246億円で、薄型テレビの出荷金額315億円に占める割合は78.0%となった。
サイズ別の構成比は29型以下が11.2%、30~39型が26.5%、40~49型が28.5%、50型以上が33.8%となった。
有機ELテレビの出荷台数は3.9万台(同72.9%)、出荷金額は85億円となった。
新4K8K衛星放送対応テレビの出荷台数は21.0万台(同78.4%)で、出荷台数は薄型テレビ全体の52.9%に、出荷金額では78.9%となった。発売開始からの累計出荷台数は1,150.2万台となった。
また、新4K8K衛星放送対応レコーダーの出荷台数は1.9万台(同74.8%)で、発売開始からの累計出荷台数は169.3万台となった。

テレビ需要は低迷状態が続いている
■主要AV機器の出荷動向

その他の主な製品の3月度出荷台数は以下のとおり。
●BDレコーダー/プレーヤーは10.1万台(前年同月比66.9%)
●デジタルビデオカメラは1.8万台(同68.2%)
●システムオーディオは7.0万台(同80.9%)
●スピーカーシステムは4.3万台(同58.8%)
●ラジオ受信機は5.3万台(同66.0%)
●ステレオヘッドホンは38.1万台(同78.4%)

出典元:電子情報技術産業会(JEITA)